中学校の音楽の先生

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まだまだ大丈夫と高をくくっていたら、いつの間にか両親の衰えがすすんでいます。

遠くに住んでいたことを理由に、まだまだ大丈夫と思っていたのに、急激に老け込んで

私の方も戸惑っています。

そんな二人を放っておくこともできず、さりとて何をできるわけでもなく・・・

ただ顔を見に行き顔を見せるだけです。

 少しずつ家の整理を進めている母が、私がすっかり忘れていた物をいろいろ出してくれるのですが

その中に一枚のカードを見つけました。

濃紺のカードを開いてみたら、「ご会葬御礼」とあり、懐かしい笑顔が刷られたテレフォンカードが挟まれていました。中学時代の恩師です。フィレンツェのヴェッキオ橋をバックにポーズをとっています。

 先生には直接教わらなかったけれど、部活の顧問だったので、かわいがってもらいました。

私が音楽の道を目指していることを知ってからは、ありがた過ぎるほど気にかけてくれたものでした。土曜日の学校帰りにレッスンへ行くときも、先生の帰宅時間と重なって一緒に電車に乗ることも多く、中学生の残酷さで「こんなおじさんといっしょになるのは、ホントにイヤだなあ」と思っていました。

先生は音大の声楽科を出られてから、演奏家への夢を持ち続け、ソプラノの奥様とホームコンサートを開かれたり、教師をしながら海外へ渡るチャンスを探していたそうです。

海外勤務の希望を出していたようで、私が卒業して先生と疎遠になってから、東南アジアのどこかへ転勤になったと風のうわさで聞きました。

 オペラの勉強をできるイタリアではなかったことが原因だったのか、随伴した奥様と離婚し、やがて患って亡くなってしまいました。40才という若さでした。

今なら先生の無念さが痛いほどわかります。

 カードには、先生のお兄さまの挨拶とともに、梅雨がない外国を恋しがって逝ってしまったのかという内容のお母さまの俳句が刷られていました。

このタイミングで出てきた先生の笑顔。何かを語りかけてくれているに違いありません。

Ponte Vecchio, Firenze, Italia



ピアノ教室 MARE鵠沼海岸

「MARE」は「海」を意味するイタリア語 神奈川県藤沢市鵠沼海岸にあるピアノ教室です

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